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今の仕事と真摯に向き合うこと。Algolia日本法人1人目の社員に学ぶ、キャリアを切り拓く方法

update : 2020.11.19
text : subaru nakazono

サイト内検索のソリューションをSaaSモデルで提供するAlgolia。サンフランシスコに本社を置き、パリやアトランタ、ニューヨーク、ロンドン、東京にオフィスを構える同社は、グローバル規模でビジネスを展開するスタートアップ企業です。

Algolia日本法人において1人目の社員になったのが篠原英治氏。彼は過去にTISや楽天、アマゾン ウェブ サービス ジャパン(以下、AWS)でキャリアを築いた後、現職のAlgoliaへと転職しました。いずれの転機も「目の前の仕事に一生懸命取り組んでいたら、進むべき道が自然と見えた」からこその決断だったと語ります。今回は篠原氏に、Algoliaでの業務内容やエンジニアのキャリア選択において大切にすべきことを伺いました。

Algolia K.K.  Senior Manager, Solutions Engineering - Japan
篠原 英治


2019年にAlgoliaの日本法人に一号社員として参画して以来、"Search & Discovery"ソリューションであるAlgoliaの日本でのビジネス立ち上げおよび日本語の検索精度向上に取り組んでいる。検索技術に関して、楽天株式会社でApache Solrを活用したサービス(広告/電子書籍)の開発、アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社でAmazon CloudSearchおよびAmazon Elasticsearch ServiceのSubject Matter Expertとして日本でのビジネス展開を行った経験を持つ。筑波大学大学院ビジネス科学研究科国際経営プロフェッショナル専攻修了。

魅力的だったAlgoliaの事業や企業文化

−まずは篠原さんがAlgoliaへの転職を決めた経緯を教えてください。

Algoliaに興味を持ったきっかけは、前職のAWS時代にCTO NightというイベントでAlgoliaのCo-founder CTOであるJulien Lemoine(以下、Julien)と出会ったことです。その頃の私はAWSでソリューションアーキテクトとして働いており、スタートアップ企業を支援するチームに所属していました。

このチームでは、日本から世界に飛び立つスタートアップ企業を増やしたいという思いからさまざまな施策を実施しており、その活動の一環がCTO Nightでした。グローバルで活躍されている企業の方々をゲストとしてイベントにお招きし、日本のCTOが情報交換できる場を創出していたのです。

Julienは根っからの技術者というタイプで、Algoliaの技術的なこだわりを熱く語っていました。一例を挙げると、彼らは検索処理のパフォーマンスを向上させるために、特定のシステムでは仮想マシンではなくベアメタルサーバーを用いて、ハードウェアレベルでのチューニングを行っています。それを聞き、面白そうなことをやっているなと感じましたね。

さらに、自社のサービスをいかにしてグローバルへと展開するかにも強い意識が向いていました。Algoliaの創業国であるフランスは日本と比べると国内市場が小さいため、事業を一定規模以上にスケールさせるにはグローバルをターゲットにする必要があります。その目的を達成するため、彼らは早期の段階からアメリカに進出して、スタートアップアクセラレーターであるY Combinatorに参加していました。

社内の取り組みもグローバル化を強く意識しています。創業がフランスの企業であるにもかかわらず、他国のメンバーが働きやすいように企業の公用語は英語が用いられていました。こういったさまざまな取り組みが、私にとって非常に魅力的に映ったのです。

所属しているエンジニアたちの人柄も好印象でした。自分のことをむやみに大きく見せようとせず、ありのままを見せるところがあります。それに、最初はちょっと取っつきづらい雰囲気があるのですが、仲良くなるとすごく打ち解けてくれる。フランスの国民性なのかもしれませんが、日本のエンジニアと性質が近い部分があると感じましたね。

もちろん事業内容も魅力的でした。私はこれまでのキャリアで検索機能に携わることも多かったので、Algoliaの提供するサービスとは親和性があります。これらの理由からAlgoliaへの転職を決意しました。

−採用面接などで印象に残っているエピソードはありますか?

採用プロセスは非常にユニークでした。たまたま私がAWSの業務でサンフランシスコに出張した際に、Julienもサンフランシスコへの出張を予定していたため、一緒に食事でもしようという流れに。彼は日本語検索について多くの技術的な質問をしてくれました。

彼は日本語検索に関連する技術も熟知しているはずですから、おそらくわざと知らないふりをして、私のスキルを確認したのでしょう。会食という体裁でしたが、きっとあれは採用面接の一貫だったのだと思います(笑)。その後、フランスで丸1日さまざまなメンバーと話をする選考プロセスも経験しました。

最終的にAlgoliaに入社することを決断したのは、AWSの年次イベントであるAWS re:Inventの会場ですね。そのイベントでAlgoliaは企業ブースを出展していました。イベント終了後に開催されるパーティで、Algoliaのメンバーとお酒を飲みながら話をしたり踊ったりと、親睦を深める機会をいただいたのです。パーティで交流したことで同僚となるメンバーの人間性などを理解でき、Algoliaで働こうと決意しました。

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